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4-2-3-1.jpg●4‐2‐3‐1—サッカーを戦術から理解する/杉山 茂樹 (光文社新書)

「この1年を振り返って」的な記事って、今も/これからもどんどん出てくることと思いますが、今日たまたま手にとった、今年3月初版の1冊の新書によって「サッカー界のこの1年」に少し思いを巡らせてみる。
この本は先にも書いた通り2008年の3月に発行されたもので・・・ 恐らく執筆過程の構想では「オシムジャパンが『日本的中盤ナカを重要視したポゼッション・フットボール』から『人もボールも戦術的に動かすムービングフットボール』への移行期をサポートすべく、”単純な数合わせ的な考えの「システム論」”が、既に前時代的なものでしかないことを証明し、さらに「現在の世界標準」の戦術」が、サイドを中心に数的優位となるポイントを作りだせるようなフォーメーションを採用し(その現在的トレンドが4−2−3−1)守備面においても作り出した優位性をもって”相手が攻めてこられない”ような状況を作り出すような、そんな布陣を成功例とし引き合いに出す事で本書は「サッカーの理想型」について書いています。

 そしてその”理想型”の雛形、としてあるのが1974年w杯のオランダが実現した「トータルフットボール」だと思います。登場以来30年以上も経っているのに、いまだそれを超えられた、」と言えるゲームが一試合も無いのには驚かされるのですが。

 杉山氏はサッカー関係の文筆家としては、スタンスがはっきりしてる分好きな人の1人にあげられます。戦術トレンド分析が「いかにサイドを制するか」の観点からくるフォーメーション論にかなり偏っている感はある(=それは、最新のモダンフットボールのトレンド・・・力が拮抗した中でどう先手を打って試合を支配するか、というところで『サイド勝負』の重要性がかなり高いということを言っている・・・・・ただし国際ゲームにおいての日本はまだ、その共通認識の基礎レベルまですら到達してないんじゃないかという危惧はかなりある)けど、「フォーメーションというものへの理解度」を深めるために渾身の思いで書かれた1冊、だとは思います。

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