MSが確実に日本語にもたらす影響

いつ頃からかな・・「そこ段落アタマだから1文字分インデントしといて!」とか、ごくごく通常の会社のオフィスで聞かれるようになったのは。
 ”行頭一字下げ”は日本語での重要なルールのひとつで、「インデント」は欧文タイポグラフィーの基本的お約束ごと。”下げる”だけでなく”上げる”も存在し、○○字分、という単位でなく何pt上げ下げするか、の設定である。
 一般の人に(日本語に本来無い)「インデント」という概念を植え付けてしまったのはMicrosoft Officeの影響力が絶対だ。そこを起点に「段落一字下げ」をスタールシートで記述すべきかどうか?という問題を生んでしまった。
 そのMicrosoftが、今度は外来語カタカナ表記の長音符号(ー)の表記ルールを変更すると発表した。日本で制定され長らく使われてきたJIS規格の表記ガイドラインを無視する形で。
 国語審議会の報告をもとに告示された内閣告示第二号(1991年)をベースに合わせる、とかそんな単純なものではなくて、逆に内閣告示第二号の表記との差別化を図るためにメーカ企業側がJISに準拠した形での表記を保っていたという事例も少なくない
(例えを出せば・・・「maker」という単語一つ取っても、「メーカー」と表記した場合”製造業種企業のことであり”メーカ”となった場合「何かを製造する機器」を指していたことが多かったのだが、そうした「使い分け」もどんどんなし崩しになっていくという訳だ)

 自分は別に「日本語原理主義者」では無い。言語は、やはりその時代に即した表現の必要性に従って変わっていくべきものであるしその際「外来語」を取り込んでいく必要があればそれは変わるべき、だと思うし。 ただ、もはやMS Officeとその変換辞書は(少なくともビジネス領域では)デファクトスタンダードな存在故及ぼす影響も大きい。 Officeが採用する文字コードや外字など以上に大きな影響をもたらすことになるのだと思う。

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