インターネット最古のコンテンツ、やっと「知の共有化」

「エロ」や「すごくマイノリティーな趣味の情報交換」や「人生いろいろあり過ぎたOMIZUのおねいさんのカミングアウト」などと共に、「闘病記」はインターネット最初期から存在する重要なコンテンツだと自分は考えています。
 なかなか人には言えない(時には家族や主治医にさえも)病との戦いの苦しみを吐露する場として、またそうした「戦いの記録」をあえて露出することで、少しでも同じ病に蝕まれている人達に対して何か助けになりたい、そんな切実な思いを、身を切るような覚悟で持って記録されているサイトを目にする度に、その「人生を懸けて(場合によっては”余命を削ってまでも”)なにかを記録してくことの凄み」に感動を覚えるものです。
 「TOBYO」は、そうしたインターネット最古からあったにもかかわらず個々人の努力でのみ成立していた領域での「知の共有化」を試みた意欲的な試みのサイトです。
 このサイトのまずエライところは「ソーシャルネットワーク」にしてしまわなかったこと・・・・”闘病記サイト”の登録ライブラリである「図書室」を中心に、”インターネット上の闘病記に記載されていることがらや、闘病者のみなさんがTOBYOに集めてきた闘病情報”を検索できる「リファレンス」、さらにはそうした情報を整理するための「Myデスク」で構成されている・・・・・要するに「井戸端会議的セケンバナシ」がしたいのであれば「病院内の同じ病棟の患者さん同士」や「病院内リクレーションルーム」等で可能なのである。”本当に大変ですよね””そうですよね、分かります”的なやりとりを幾らしたところで本質の苦しみにはいつまでたっても届かない世界だからこそ、の「情報共有」の有り様を運営者の方はよく分かっていると思えました。
 ここによると「ビジネスモデルの目算は立っている」とのことらしいですが、こうしたページの記述を見ると基本広告収入モデルなんだろうなと。”将来的には闘病記を執筆されている方々への還元ができる仕組みをつくることが目標です。”としたサイト運営者の理想に応えるべく、医療界や健康ビジネス業界の人々は多大の財を投下して欲しいな。それこそ「闘病記」を書くことで自らの治療費も稼ぎ出せる位のマーケットを創出してほしい。

 今日、某美人アナが自殺されたそうですが、見る人が見れば「典型的鬱病患者」の病態だと明らかだったのにも関わらず、本人にはそれが伝わっていたのかどうかというとひどくアヤシイ、という状況証拠にひどく心を痛めつつ、このエントリーを結ぶこととします。(ご冥福をお祈りいたします)

Categories

0 TrackBacks

Listed below are links to blogs that reference this entry: インターネット最古のコンテンツ、やっと「知の共有化」.

TrackBack URL for this entry: http://resonance.s76.xrea.com/mt4/mt-tb.cgi/686

Leave a comment

(If you haven't left a comment here before, you may need to be approved by the site owner before your comment will appear. Until then, it won't appear on the entry. Thanks for waiting.)

About this Entry

This page contains a single entry by tami606 published on May 26, 2008 10:56 PM.

イームズ展で掲げられた珠玉の言葉 was the previous entry in this blog.

RecycleでもRemixでもないなにか is the next entry in this blog.

Find recent content on the main index or look in the archives to find all content.

Powered by Movable Type 4.01