新OSよりiPhoneを優先させたAppleの判断

「人生にはトレードオフがつきものだ。今回の場合、正しい選択であったと確信している」と同社はプレスリリースで述べた。  Appleの関係者は延期に関し、声明文以外の詳細を明らかにしていない。  一方、ウォールストリートがこれに即座に反応し、Appleの株価は時間外取引で2%をわずかに上回る額下落した。

 日本のmac(とmac OSの)ファンにとっては、少なくともすぐには日本で使えないiPhoneなんかよりLeopard早く出してよ、てなとこだと思いますが、冷静に考えると「トレードオフにおける取捨選択の判断」を間違えずに選択できたということだと思います。
 1にAppleにとって携帯電話は「新規事業」であり尚且つ”イノベーション(かってPCの世界でmacが起こしたのと同じような)”を起こそうとしているのであれば人的リソースを集中させるのは当然の判断 2.macのパワーユーザの一角である「クリエイター達」のメインツールであるadobeのソフトが3月に刷新されたばかりである。また、Vistaが98やXP発表の時ほどの勢いが無いことからも分かるように、かってのように「OSのヴァージョンアップ」に魅力を感じる人が少なくなってきている 3 iPod/iTunesの成功を皮切りにAppleは「PCメーカー」としての枠組を打ち破る会社に成長した。iPhoneはその方向性を更に押し進める「戦略的プロジェクト」であり、「トレードオフにおける取捨選択の判断」に於いて普通なら”長年ソフト/ハードの両方を手掛けつつ「理想のパーソナルコンピュータ」を追い求めてきた歴史”に引きずられてOS開発を優先させてしまうところを、「現在のApple」の方向性と企業価値をよく理解した上で「正しい判断」を下せた点。(ここらへんはジョブスの強力な指導力があればこそ、なんだろうけどね) 4.このリリースでAppleは株価を下げたらしいが、「iPhone発売延期」であったなら更に大きく株価を下げていたであろうこととか。

 分析としてはまあこんな感じかと思うんですが、しかしこれでますますiPhoneは「失敗が許されない」プロジェクトになってきたな、とも(まあ元より確信が持てるビジョンが得られたからこそスタートさせたプロジェクトであって、その「かたち」をちゃんと反映させたプロダクトを仕上げてくるんだろうな、とは思ってますが)。  

 Appleに関しては他にも”緑色の色の林檎商標取得!?”とか(zuneに対抗して?)Wi-Fi iPod製造の噂とか色々あるようなので、”iPhoneキョーミ無い”派の人達もそこら辺の話題で一喜一憂してましょうね。人生はスクラップ&スクラップですから。

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