Adobe、Acrobat 8 & Photoshop CS3発表と見え始めた「Apollo」の野望
●アドビ、「Acrobat 8」を発表--ウェブ会議サービス「Connect」も追加 - CNET Japan
●AppleInsider | Adobe previews Photoshop CS3, announces CS 2.3
この2つのニュースを聞いて多くの人は「ああpdfの次のバージョンが出たんだ」「Photoshop CS3でやっとIntel mac対応も見えたよねー。早くCS3出てくれないかなー」という反応なんだろうと思う。しかしその「Acrobat 8」にまるで”当たり前のように付加された「Acrobat Connect」こそが、アドビが次に標準化を目指している「Apollo」の最初の事例なのかな、と。
まずは「Acrobat Connect」について見ていくとする。
Adobeは「Acrobat Connect」と呼ばれるホスティングサービスの提供も始める。同サービスは、PDFファイル内のボタンをクリックすることで、ウェブ会議を開始できるというものだ。(中略)Connectは、以前は「Macromedia Breeze」と呼ばれていたウェブ会議製品の名称を変更したものである。 PDFファイルからConnectサービスを利用すると、ウェブブラウザを介して第3者にドキュメントを閲覧させたり、デスクトップ全体を見せたりすることができる。また、「Adobe Flash Player」と連係していることから、Connectを利用してインスタントメッセージングでチャットをしたり、電子メール経由でチャットに招待したりすることも可能になっている。(CNET Japanより)
まるで「Acrobat のオマケに旧Macromediaの技術で出来てたものをadd onしただけですよ」といっている風にしか聞こえないのだが、しかしこの「Connect」こそがAdobeが次に目指すクロスプラットフォームなソフトウェア開発環境(フォーマット?)である、「Apollo」を、まずはビジネス文書であるpdfに付加するコオミュニケーション機能として採用するのがその威力を最も効果的に伝えられる方策なんだろうなと。
「Apollo」については下記の文献が分かりやすいかと。
●【インタビュー】Adobeのビジョンと戦略 - バイスプレジデント ジム・ジェラルド氏 (2) "エンゲージメントプラットフォーム"を実現する手段とは (MYCOMジャーナル)
デバイス - Flashのプラットフォーム化携帯電話にFlash Liteが搭載されている他、すでに下記のようなデバイスでもFlashが採用されていると、ジェラルド氏は話してくれた。
* SONYのゲーム端末「PSP」
* ジャガーの車載カーナビゲーション
* 銀行のATM
* カラオケの曲目選定端末
* コカコーラの自動販売機デバイス側からすれば、UIとしての表現力・開発の容易さからして当然の選択ともいえる。
「デバイスのパワー(スペック)との整合性を考える必要がある」とのジェラルド氏の言葉のとおり、Flash Liteのように、携帯電話のようなマシンパワーの低いデバイスには、そのレベルに合わせた技術を提供する必要がある。携帯電話(Flash Lite2.0)やPSPに採用されているFlash Playerは、Flash 7をベースに開発されている。デバイスに合わせて、過去のバージョンを生かしているので、クリエイターもストレスなく開発することができる。
Apollo - デスクトップアプリケーションの将来性皆さんは「Widget」というものをご存じだろうか?
デスクトップにフローティング表示されるミニツールのようなもので、電卓や時計など様々なものがある。Widgetを開発する技術も様々なものがあるが、これからはFlashでも開発できるようになるようだ。
これを可能にするのが「Apollo」といわれるブラウザの外で動作するリッチインターネットアプリケーションだ。基本機能としてのAdobe Reader、Flash Playerの機能に加え、HTMLのレンダリングが可能とされている。いままでもFlashを開発のベースとしてWidgetを作る方法はあったが、この「Apollo」によってFlashベースで完全にクロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを開発し、実行できるようになる。 Apolloは2006年後半にα版を公開、2007年の上半期に正式版のリリースを予定。Apolloの全貌はまだ見えてないが、下記のようなことが予定されているという。
* JavaScript、ActionScriptを含んだApollo APIを提供する予定
* Adobe AJAX framework のSpryを含め、AJAXとの連携が可能
* ローカルのファイルシステムにアクセス可能ジェラルド氏によると、Apolloのリリース時にはFlex Builderの無償アップデーターがリリースされ、Flex Builderの環境下でApolloアプリケーションが開発可能になるとのこと。Flashクリエイターにとっては表現の幅が広がることは間違いない。
ちょっと言い訳:「Webdesigning」で、「Apollo」についてインタビューした記事が載ってる号があってそれを見ながら書こうと思ってたんですが今見当たりません(泣笑 見つかったら追記するか、もしくはもっと事情通の方いられましたらトラックバップリ〜ズ、という事で。
9/20追加リンク:Adobe Acrobat新版登場、「もはやPDF作成ツールではない」 @IT
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